露出トライアングル計算機

シャッター速度、絞り値、ISO、シーン EV を基準に必要な値を計算し、同じ明るさを作る等価露出の組み合わせを基準別に複数提案する露出トライアングル計算機です。

最終更新: 2026/03/28

露出トライアングル計算機

シャッター速度、絞り値、ISO のうち計算したい項目を選び、現在のシーン明るさ(EV 100 基準)を合わせて入力すると、残り 1 つをすぐ計算できます。計算後は同じ明るさを作る等価露出の組み合わせを基準別に複数提案し、マニュアル撮影や Auto ISO の確認をすばやく進められます。

計算モードを選択
入力と同時に計算
直接入力
f/

例: f/1.4、f/2.8、f/5.6、f/8、f/11

直接入力

秒単位で入力します。1/125秒は 0.008、1/60秒は 0.0167 のように入力します。

自動計算
ISO

例: ISO 100、200、400、800。ISO を 2 倍にすると露出は 1 段明るくなります。

直接入力
EV

ISO 100 基準のシーン明るさです。晴れた昼の屋外は EV 15 前後、曇天の屋外は EV 12 前後、一般的な室内は EV 8 前後を目安にできます。

クイック撮影プリセット
すばやく読むコツ
  • ISO を 2 倍にすると、同じシーンでシャッターを 1 段速くするか、絞りを 1 段絞ることができます。
  • 先にシーン EV を決めておくと、シャッター・絞り値・ISO のどれを優先するかを決めやすくなります。
  • 等価露出の提案は、ISO 固定・シャッター固定・絞り固定のどれを優先するかを決めながら複数の組み合わせを比べたいときに役立ちます。

シャッター・絞り値・ISO のうち必要な 2 つの値とシーン EV を入力すると、結果がすぐ計算されます。

シーン EV 基準 · ISO計算 曇りの屋外
EV 11.94 · f/5.6 · 1/125秒 → ISO 100
ISO 100
計算された ISO

EV 11.94 のシーンで f/5.6 と 1/125秒 を使うには ISO 100 が必要です。曇りの屋外や窓際のような比較的明るい環境を想定した例です。

ISO = 100 × f² / (t × 2^EV) = 100 × 5.6² / (0.008 × 2^11.94) = 100
最も近い標準絞り値 f/5.6 最も近い標準シャッター 1/125秒 最も近い標準 ISO 100
絞り値
f/5.6
シャッター速度
1/125秒
ISO感度
ISO 100
シーン明るさ
曇りの屋外 · EV 11.94
露出補正のクイック計算
±0.3EV はカメラの 1/3 段基準で計算

現在の f/5.6 と 1/125秒 を保つと、露出補正値に応じて ISO だけが新しい値に変わります。

+0.3EV 1/3段明るく
ISO 125
現在 ISO 100 → ISO 125

絞り f/5.6 ・ シャッター 1/125秒 を維持

+1EV 1段明るく
ISO 200
現在 ISO 100 → ISO 200

絞り f/5.6 ・ シャッター 1/125秒 を維持

+2EV 2段明るく
ISO 400
現在 ISO 100 → ISO 400

絞り f/5.6 ・ シャッター 1/125秒 を維持

-0.3EV 1/3段暗く
ISO 80
現在 ISO 100 → ISO 80

絞り f/5.6 ・ シャッター 1/125秒 を維持

-1EV 1段暗く
ISO 50
現在 ISO 100 → ISO 50

絞り f/5.6 ・ シャッター 1/125秒 を維持

-2EV 2段暗く
ISO 25
現在 ISO 100 → ISO 25

絞り f/5.6 ・ シャッター 1/125秒 を維持

等価露出の組み合わせ提案
現在の ISO を保ったまま絞り値を変えると必要なシャッター速度を一緒に提案します。

基準を 1 つ固定し、同じ明るさを作る別の設定を標準ストップの流れに沿って複数行で比べてみましょう。

絞り値 シャッター速度 ISO メモ
f/2 1/1,000秒 ISO 100 絞りを 3 段開き、シャッターを 3 段速く
f/2.8 1/500秒 ISO 100 絞りを 2 段開き、シャッターを 2 段速く
f/4 1/250秒 ISO 100 絞りを 1 段開き、シャッターを 1 段速く
f/5.6 1/125秒 ISO 100 現在の設定に最も近い標準値
f/8 1/60秒 ISO 100 絞りを 1 段絞り、シャッターを 1 段遅く
f/11 1/30秒 ISO 100 絞りを 2 段絞り、シャッターを 2 段遅く
f/16 1/15秒 ISO 100 絞りを 3 段絞り、シャッターを 3 段遅く
シーン明るさ(EV)の目安
    このツールは ISO 100 基準のシーン EV をもとに、シャッター・絞り値・ISO の関係を計算します。実際の撮影では、レンズ透過率(T 値)、センサーノイズ、露出補正、後処理の余裕によって見え方が変わることがあります。

    露出トライアングル計算機とは?

    露出トライアングル計算機は、シャッター速度、絞り値、ISO のうちどの値を変えるかを先に決め、現在のシーン明るさの基準(EV 100 基準)を合わせて入力し、残り 1 つを計算する撮影補助ツールです。写真でいう露出トライアングルは 3 つの値が互いに影響するため、シーン明るさを固定した状態でどの値をどれだけ動かすべきかをすばやく読めることが重要です。

    このツールは、2 つの入力値だけでは決まらない部分をシーン EV 入力で補います。室内、曇りの屋外、夜の街路のように状況が変わっても、現在の明るさを基準に ISO をどこまで上げるか、シャッターをどこまで遅くできるか、絞りをどこまで開けるかを 1 画面で確認できます。ISO 100 基準の EV 数値関係だけを先に確認したい場合は、カメラ露出値(EV)計算機と合わせて比べるのも便利です。

    こんな場面で使えます

    露出トライアングルの調整は、マニュアル撮影や半自動モードで最もよく直面する判断です。ブレを抑えるにはシャッター速度を確保する必要があり、背景ぼけを増やしたければ絞りを開き、そのぶん足りない露出は ISO で補うことが多くなります。このツールは、そうした優先順位を数字で整理することに焦点を当てています。

    • Auto ISO の確認 – 使いたいシャッター速度と絞り値を先に決めて、ISO がどこまで上がるかを見積もりたいとき
    • シャッター速度の確保 – 人物やスポーツ撮影で必要なシャッター速度を先に決め、絞り値や ISO を逆算したいとき
    • 室内撮影の準備 – 室内照明の環境で、手持ちのレンズ明るさと許容 ISO で撮れるかをすばやく判断したいとき
    • シーン切り替えへの対応 – 晴天の屋外、曇りの屋外、夜の街路など、シーンの変化に合わせて設定を組み直したいとき
    • 学習用の練習 – ISO 2 倍、シャッター 1 段、絞り 1 段の関係を繰り返し確認したいとき

    主な機能

    このツールは数値を 1 つ返すだけで終わらず、現在の設定がどの明るさを想定しているかまで一緒に読めるように構成しています。計算結果、近い標準カメラ値、等価露出の組み合わせ提案、シーン EV ガイドをまとめて見られるため、実際の撮影設定へ移しやすいのが特徴です。

    • 3 つの計算モード – ISO 計算、シャッター計算、絞り値計算を 1 画面で切り替え
    • シーン EV 基準入力 – 露出トライアングルの計算に必要なシーン明るさを直接入力するか、例から呼び出し
    • 標準値の近似案内 – 計算結果を最も近い標準絞り値・シャッター・ISO と合わせて表示
    • 基準別の等価露出提案 – ISO 固定、シャッター固定、絞り固定のいずれかを選び、同じ明るさになる組み合わせを複数比較
    • 高感度・長時間露光の警告 – 高い ISO、遅いシャッター、極端な絞り値をすぐ読める補助案内を表示

    使い方

    まず何を計算したいかを選び、その後で残り 2 つの値とシーン EV を入力します。結果は入力と同時に更新されるので、値を 1 つ変えたときに他の値がどれだけ動くかをすぐ比較できます。計算後は等価露出の提案基準を切り替えながら、何を固定して撮るかをその場で判断できます。

    1. 計算モードを選ぶ – ISO 計算、シャッター計算、絞り値計算から必要な項目を選びます。
    2. シーン明るさを設定する – EV 値を直接入力するか、プリセットボタンで現在のシーンに近い基準を読み込みます。
    3. 2 つの値を入力する – 絞り値は f-number、シャッターは秒単位、ISO は数値で入力します。
    4. 結果カードを確認する – 上部の結果カードで計算値、式、近い標準値を先に確認します。
    5. 等価露出の提案を比べる – ISO 固定、シャッター固定、絞り固定のいずれかを選び、複数の組み合わせを比較します。

    公式と読み取りポイント

    このツールでは、シーン EV を EV = log₂(f² / t) – log₂(ISO / 100) の関係として解釈します。ここで f は絞り値、t は秒単位のシャッター速度、ISO は感度です。シーン EV を固定するということは、明るさを保ったままシャッター・絞り値・ISO の配分だけを変えるという意味です。

    ISO を計算するときは ISO = 100 × f² / (t × 2^EV)、シャッターを計算するときは t = 100 × f² / (ISO × 2^EV)、絞り値を計算するときは f = √(t × ISO × 2^EV / 100) を使います。たとえば曇りの屋外で EV 12 前後を基準にし、f/5.6 を維持したい場合、1/125秒 なら ISO 100 付近が必要で、1/500秒 まで速くすると ISO もそのぶん高くする必要があります。

    重要なのは、シャッター・絞り値・ISO のうち 2 つだけでは残り 1 つを一意に決められないことです。シーンの明るさ基準がなければ、同じ 2 つの値でも室内か屋外かで必要な ISO やシャッターが大きく変わります。そのためこのツールはシーン EV 入力を合わせて受け取り、実際の撮影判断に近い計算フローを提供します。撮影後のファイルが少し暗い・明るいと感じたときに後処理まで続けて見たい場合は、画像の明るさ調整も合わせて使うと、撮影設定と編集調整を分けて考えやすくなります。

    • EV 15 前後 – 晴れた昼の屋外のような非常に明るい環境
    • EV 12 前後 – 曇りの屋外、明るい日陰、窓際付近
    • EV 8 前後 – 一般的な室内照明
    • EV 2 前後 – 夜の街路、屋外の夜景

    よくある質問

    なぜシーン EV も一緒に入力する必要があるのですか?

    シャッター速度と絞り値、または絞り値と ISO のように 2 つの値だけでは、現在のシーンがどれくらい明るいか分からないため残り 1 つが固定されません。同じ f/2.8 と 1/60秒 でも、明るい室内と夜の街路では必要な ISO が大きく変わるので、シーン EV を合わせて入力してはじめて実際の撮影に近い計算ができます。

    シーン EV が分からないときはどう入力すればよいですか?

    正確な EV が分からないときは、プリセットボタンで現在の状況に最も近いシーンを先に読み込めば十分です。晴れた昼の屋外は EV 15 前後、曇天の屋外は EV 12 前後、一般的な室内は EV 8 前後、夜の街路は EV 2 前後を大まかな出発点にできます。

    ISO を 2 倍にすると何が変わりますか?

    ISO を 100 から 200、400 から 800 に上げるのは、それぞれ 1 段ぶん明るくする変化です。同じシーン EV を保つなら、シャッターを 1 段速くするか、絞りを 1 段絞っても近い明るさを維持できます。ただし、ノイズとダイナミックレンジの低下も合わせて考える必要があります。

    1/125秒はどう入力すればよいですか?

    シャッター速度は秒単位で入力します。1/125秒 は 0.008、1/60秒 は 0.0167 のように入力してください。結果カードと組み合わせ表では、再び 1/125秒 のような見慣れた表記でも確認できます。

    計算結果と標準カメラ値が少しずれるのはなぜですか?

    カメラでよく見る絞り値やシャッター値は、実際の対数スケール値を扱いやすく丸めた標準段です。そのため計算式で出た値と標準カメラ値の間にはわずかな差が出ることがあり、このツールでは最も近い標準絞り値・シャッター・ISO も合わせて案内し、すぐ設定へ反映しやすくしています。

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